サンフランシスコにある慰安婦正義連合会という団体のフェイスブックをのぞいてみてびっくりしました。

米軍が作成した有名な『日本人戦争捕虜尋問レポートNO.49』は、「性奴隷が嘘である証拠」のはずですが、それがここでは逆に「性奴隷の存在を示す証拠」としてあつかわれていたからです。
まずは問題の投稿をご紹介します。
以下、赤枠部分の日本語訳です。
●MW(日本人)
http://www.exordio.com/・・・/Docume・・・/report-49-USA-orig.html
(日本人戦争捕虜尋問レポートNO.49を説明したサイトへのリンク)
(イイネ3)
↑
●SD(シンパの外国人)
これは日本人の業者が若い韓国人女性を騙して性奴隷にさせたことを示す証拠だ。これは(性奴隷が存在した)ことを詳細に示す資料のひとつだと思う(もしくは「このページにはこういった証拠がたくさん掲載されていたと思う」)。
*元の英文はいまいち正確な意味がとれませんでしたが、おおよそこんな意味だと思います。
↑
●(慰安婦正義連合会)
記事を投稿してくれてありがとう。
(イイネ1)
●MW(日本人)
http://cdn.mainichi.jp/vol1/2016/06/10/20160610p2a00m0na015000q/0.pdf
(イイネ2)
(注:これは米軍の捕虜になった朝鮮人軍属たちが当時日本に対して抱いていたとされる敵意について調査したレポートです)
↑
●DK(韓国系米国人)
https://www.youtube.com/watch?v=ayb2yAtB3zs
小山一郎の証言
(注:これは元日本人軍人が日本の戦争犯罪を告発するビデオです)
↑
●MS
おぞましい。私たちはそのことを記憶にとどめておかなければならない。同じことが繰り返されないように。
(イイネ1)
いかがでしょうか?
このMWという人物ですが、名前からして日本人のようでしたので、私は最初この人物が、「日本人戦争捕虜尋問レポートNO.49」を「性奴隷が嘘である決定的証拠である」ことを知った上で、わざわざ敵陣に乗り込んで投下してくれたのだとばかり思っていました。
ところがその後の流れをみるとどうもそうではなく、このMWなる人物は、日本側ではなく韓国側にくみしているようなのです。
さらに、そこについたSDなる人物のコメントからは、すくなくともこのSDがこの調書を「性奴隷が存在した証拠」ととらえていることは間違いないようです。
また慰安婦正義連合会が「 記事を投稿してくれてありがとう」といっているところをみると、この慰安婦正義連合会もまたそれ(日本人戦争捕虜尋問レポートNO.49)を韓国側に有利な証拠ととらえているように思われます。
しかもそれらに対してなんの反論もしていないところをみると、MWという人物もまたこの調書を韓国側の主張を裏付ける証拠とみなした上で、投稿したように思われるのです。
さらにまた、それに続いてMWが投下したリンクとそこについた動画のリンクやコメントをみても、そのように考える以外ないように思われます。
ということは、韓国では、この『日本人戦争捕虜尋問レポートNO.49』は、日本人が考えているように「性奴隷がなかった証拠」ではなく、むしろ逆に「性奴隷が存在した証拠」としてとらえられているのでしょうか?
そもそも調書の前文には「慰安婦は日本軍に付いて回っていた売春婦、もしくは「キャンプフォロワー」以外の何者でもない」
(A “comfort girl” is nothing more than a prostitute or “professional camp follower” attached to the Japanese Army for the benefit of the soldiers. )
と明確に記されているはずなのですが、これはいったいどうしたことなのでしょうか?
まさか在米韓国人は英語が読めないのでしょうか? いやいやいくらなんでもそんなはずはないでしょう‥。
たしかに韓国ではこの調書が日本とは逆の意味にとられているという話を聞いたことがあるのですが、もしかしたらそれは本当のことだったのでしょうか?
ということで、私にはちょっと理解不能な投稿でしたので、この際、読者諸賢のご判断を仰ぎたく、ご紹介した次第です。

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コメント
>慰安婦=性奴隷であり、慰安婦の存在が証明されれば、自動的にその前提も証明されると考えています。
>強制性肯定派は、「軍について回った」とあるので、”従軍”と訳し、これが強制性を示すものだ、と解釈されるようです。
おそらく上記2つの意見のとおりと推測しますが、気になる点を一つだけ。
21歳未満の慰安婦が結構居る点をもって、日本自身の内務省通達(21歳以上を雇用すべし)に反している、という意見があります。
http://www.awf.or.jp/1/facts-04.html
中韓や海外の連中がココまで知って論じているのか、疑問ではありますが・・・
↑
確かに、慰安婦=性奴隷としておかないと、数々の証拠から、
慰安婦=娼婦(売春婦)という意見もあり、そぅなると現在、
世界中にいる韓国系売春婦も性奴隷なのか?という、訳が分からない
論争になるかも知れませんね。
この尋問レポートNo.49にしても、日本国内の左寄りの考えの人は、
強制性があった証拠だと言っています。
前文について、強制性否定派は、「売春婦以外、何者でもない」と
訳されるから売春婦だ、としますが、強制性肯定派は、「軍について
回った」とあるので、”従軍”と訳し、これが強制性を示すものだ、と
解釈されるようです。
歴史は公平性をもって見るべきですが、私は”従軍”だから強制、という
論理は、日本の概念からは難しい気がします。
そもそも慰安婦制度自体、当時としては画期的なシステムであり、
他国には理解できなかったのかも知れません。
韓国は決して真実を追求しようとはしていません。
慰安婦=性奴隷であり、慰安婦の存在が証明されれば、自動的にその前提も証明されると考えています。
「慰安婦は存在したが、性奴隷ではなかった」という解釈は有り得ないのです。従って、当然パク・ユハは名誉毀損ということになるのです。
韓国側は日本政府が”慰安婦の従軍経緯ではなく存在自体を否定”していると考えているのではないですか?
それで、日本政府の”慰安婦を日本政府が強制従軍させた事実はない”との主張を肯定するレポートを”慰安婦の存在を証明する資料”としているのでは?
韓国と日本では慰安婦の概念が違う可能性もあります。
・日本での慰安婦=他国と同様の軍娼制度
・韓国での慰安婦=日本軍の性奴隷
この場合、韓国側の対応にも整合性が見えます。
なるほど!そう考えると納得です。