『きわめて人種差別的な第二次大戦中の反日プロパガンダ映像』という過激なタイトルにもかかわらず、映像自体はどこが人種差別的なんだと首を傾げたくなるものばかり。その上に人種差別的なナレーションを無理矢理かぶせているだけという、宣伝映像としてはかなり無理のある反日プロパガンダ映像に予想通り、視聴者から多くの突っ込みコメントが寄せられていました。
(以下、動画の大意)
※ちょっと長いですが、ほぼ全文翻訳してみました。当時のアメリカ人が日本人をどうみていたかがわかって興味深いと思います。
我々の敵である日本を打ち破るには日本人のことを知る必要がある。
日本人は理解するのが難しい民族だ。
私は日本に10年住んだが、日本人はこの惑星のどの民族とも異なっている。
もっとも大きな違いはその考え方だ。
日本人の考え方は西洋のものさしで測ることはできない。
彼らの武器は現代的だ。しかしその考え方は2000年前のものだ。
7000万の日本人は天皇ヒロヒトによって統治されている。天皇は天照大神の直系子孫とみなされている。
天皇は日本の国土、資源、そして国民をもふくむすべての所有者であると考えられている。
そして大日本帝国こそが全世界を統治すべき権利があり、それが天命であると彼らは信じている。
その天命をはばむ国民を排除することは聖戦であると考えている。
日本軍はよく訓練されており、その兵士たちは狂信的な蛮勇を備えている。背景にあるのは天皇のために戦死した者は神に列せられるという未開な神道の教えである。
日本の首都は東京である。そこが将来世界の首都になることを日本人は夢見ている。
日本は11年前から中国で戦争を行っている。
エコノミストの予想を裏切り、日本は今経済的にかつてないほどの成功を収めている。
日本人は西洋の技術を取り入れ、近代化に邁進している。しかしそれもひとえに世界征服という妄想を現実のものにせんがためである。
繁栄する日本にはあらゆるものがある。ただひとつ資源を除いては。日本には戦争遂行に必要な資源がない。
物価抑制策は失敗し、インフレーションは円の購買力を損なう結果となった。
金本位制は停止され、円はもはや金の裏付けがなくなった。
その結果、日本は侵略戦争へとひた走ることとなった。
(訳者注:ここは1931年の金輸出再禁止以降の経済情勢のようです)
フィリピンの金、鉄、錫、マラヤのゴム、蘭領インドネシアの石油と資源を扱う国策会社の株が高騰した。
それらの資源は日本が自給自足体制を築く上で不可欠なものだった。日本のリーダーはこれで100年は戦争を遂行し続けられると考えた。
日本には創意工夫の才のある人はいない。
そのため日本は西洋の科学とテクノロジーに全面的に依存してきた。
今、日本は英国とアメリカと戦争状態にある。そこで日本は今度はナチスドイツからそのアイディアを取り入れようとしている。
日本では劇場の演出でさえナチスのプロパガンダのコピーだ。
ナチスの総力戦というコンセプトは明治維新以来、ずっと全体主義国家のもとで生きてきた日本人の考え方にはしっくりくるものだった。
新聞などマスメディアはみな政府の検閲下にある。日本による世界支配というコンセプトに反するものは記事であれ、漫画であれ、発表が禁止されている。
報道機関はすべて日本の聖戦に資する目的でのみ存在が許される。そこでは被侵略国民の受難は日本の勝利であり、グッドニュースとして報道される。
そうして日本国民には天皇と前線で戦う兵士のためにより一層の奉仕と奮起が求められるのだ。
日本の唯一ともいえる資源は兵士である。彼らは農村出身だ。彼らには自我というものがない。彼らは伝統的な禁欲主義のもと、日の出から夜遅くまで労苦を厭わず、またどんな環境でも不平をいうことなく働き続ける。
日本人の家屋は木と泥で固めただけのみすぼらしいものだ。屋根は茅で葺かれている。天皇に忠誠を誓う戦士たちはこのような環境で育てられる。
資源の少ない日本だが、米はたくさん穫れる。米は日本人の活動を支えるもっとも重要な食べ物だ。米はすべて国が高い値段で買い上げる。そのため農民は生き生きとして働いている。
しかしその狭い国土に開墾可能な土地はほとんど残されていない。あったとしても痩せた土地ばかりだ。
ここ数年、日本は森林再生に取り組んでいる。そこで得られた木材は様々なものに加工される。ここで視野に入れられているのも戦争遂行という最終目的だ。
農村では資源を無駄にしないためにさまざまな手工芸品が生産されている。
農村ばかりか都市部においても同様だ。日本人は家の中でもさまざまなものを作り出す。日本人の家は小さな工場のようだ。そのため国全体の生産力は公式統計が示す以上にかなり高いものと推測される。
こうした狂信的な態度は今アメリカへ向けられている。
日本人はアメリカ人に対して恐怖と憎しみを抱いている。
1923年に発生した関東大震災において最初にそして最大の援助を行ったのはアメリカだった。アメリカはドルをつぎ込み、物資を送り込み、怪我をした人に治療を施した。そうして日本の再建を助けたにもかかわらず、彼らは我々に憎しみをいだいている。
今日、日本は復興した。工場が林立し、街にはモノがあふれている。工場では若い女性が大勢働いている。彼女たちは農村から送り出された無限の労働力だ。結婚する前の数年間をここで働く。結婚した後、彼女らは陸軍と海軍で働く兵士となる男児を産み育てる。
彼女たちは一日14時間の労働を厭わない。工場での食事は米と魚、そしてお茶だけであるが、それでも故郷の家のそれよりましである。
真珠湾攻撃の何十年も前から日本は重工業に力を入れてきた。それはすべて日本を戦争マシンに仕立て上げるための努力であった。
資源不足を補うため日本は戦略物資の多くを中国やインド、蘭領インドネシア、そして西洋諸国から輸入していた。
(訳者注:当時の日本は、鉄や石油などの戦略物資の8割を米国からの輸入に頼っていました。その点、ここはどうみても印象操作のための記述にしかみえません)
日本の国教は神道である。神道では日本は神々に守られた神国とされている。かつて日本が窮地に陥った際、神風が吹いて外敵を追い払ったと信じられている。
神道の神は岩や川に宿るとされている。また天皇のために戦死した人の魂も神々に列せられる。
その儀式は野蛮なシンボルとこけ脅しに満ちた原始的なものである。
子供たちは小さいころから国の英雄に敬意を表することを学ぶ。そうすることで子供たちに軍人としての国への忠誠心と狂信的な勇気を吹き込んでいるのである。
日本の子供たちは幼いときから厳しく教育される。なかでも重要なのが身体を鍛えることと命令に従うことを学ぶことである。将来、よき戦士になるためである。
日本軍は無防備な都市を無慈悲に破壊した。彼らの前進を阻むものは誰であれ殺害された。
世界征服は日本の天命であり、それに貢献した日本兵は武士としての名誉を得る。
日本人の子供たちは4000字以上の文字からなる複雑な日本語を学んでいる。
日本人は、現代の兵器をサムライの日本刀と同じものとみなしている。それらは同じく武士の魂なのだ。
子供たちにとって、それらはただの戦闘機や戦艦ではない。それらは世界を制覇する天皇の偉大な力の象徴なのだ。
子供たちは成長とともにその多くの時間を軍事教練に割くようになる。日本人はそこで集団の中に埋没することを学ぶ。滅私奉公という日本人の生き方を学ぶのだ。
彼らは有能で厳しい教官のもとでライフルの扱い方を学ぶ。訓練を終えた日本人にとって銃を扱う能力はほとんど第二の天性になる。そうして将来、戦場で天皇のために死ぬ準備を整えるのだ。
植民地支配地域の拡大とともに日本人は支配民族としてあるべき態度を学ぶための教育も行っている。
将来の植民地行政官たちは、最後の勝利の日のため粗食にも不満を言わない。
17歳になると日本人は軍事教練を受ける。そこで国に奉仕する精神を徹底的に教え込まれる。平均して身長160cm、体重50kg程度しかないその小さな身体ゆえの弱点を補うため狂信的な精神論を叩き込まれる。
彼らは敵と戦って死ぬことがなによりも名誉であると考えている。
日本人は敢闘精神というものを重視している。もちろんそれは世界征服という目的のためだ。
日本人は世界を征服し、他民族をその支配下に組み入れようという野望を持っている。
この野蛮で殺戮を好むこの戦争機械、この狂信的な帝国を我々はどんな犠牲を払ってでも破壊し去らなければならない。
(以下、コメント)
●この映像のどこが人種差別なんだ? 動画主さんよ、もしかしてあんたはオカマ野郎か? それともいわゆるポリコレ(社会正義)戦士か? あるいはただの愚か者か?
●「天皇が世界を支配するのは天命だと日本人は信じている」という部分だけど、「アメリカが世界を支配するのは明白な運命(マニフェストディスティニー)だと信じている」と入れ替えても全然違和感がないんだが‥。
●日本人が白人の尻を蹴っ飛ばしてくれてよかったよ。
●むしろ当時の日本に対する敬意しか浮かんでこないのだが‥。
●私が知っている日本人は違う。彼らは正直で礼儀正しい。彼らはけっして騙さないし、盗まない。日本以外であれほど素晴らしい人たちに会うことは難しい。
●人種差別なんてどこにもないぞ!?
●ここに人種差別を見いだすことはできない。見いだせるのは真実だけだ。
●動画主さんよ、君はどうやら人種差別反対主義者で多様性を尊重するリベラルのようだな。しかしここには「人種差別」につながるようなものはどこにもないぞ。これが「きわめて人種差別的」と言うのなら、君はあまりに無知すぎるか、頭がどうかしてるかのどちらかだ。戦時中、日本がどんなことをしでかしたか調べてみるといい。そうすればここで僕が言おうとしていることがわかるだろう。
●いったいどこが人種差別なんだ?
●人種差別じゃないだろ?
●ここにあるのはむしろアメリカ人への人種差別だ。ここに描かれている「誇り高い戦士」たちをアメリカ人兵士がやっつけたわけだからね。
●僕は日本の文化や日本のモノが好きだ。だけど、中国をはじめ、フランス、英国、米国の領土に攻撃をしかけてきたのは日本だったんだよね。
●これが人種差別のはずないだろ!日本人は奇襲攻撃でアメリカ人を何千人も殺したんだぞ。アメリカ人が日本人にいったい何をしたっていうんだ? なのにこの映像は日本人を勤勉で規律正しいと言っている。わけがわからん。
●日本人の残虐さに比べたらナチスなんて可愛らしい猫だったよ。
●この小さな黄色い悪魔どもが戦争に勝たなかったことにわれわれは感謝しなければならない。もしもやつらが勝っていたなら今頃俺たちは日本製のテレビ番組を観て、日本製の車を運転していただろう。
(訳者注:皮肉なのか大真面目なのかは不明です)
●連合軍兵士はこんなにいい人たちじゃなかったよね。
●これは真実だ。人種差別ではない。
●1940年代の考え方からすればこれは人種差別的ではない。むしろかなり正確な情報というべきだ。
●当時の日本人の行動様式を正確に描いたものにすぎない。これを人種差別的と呼ぶのはナチスという言葉にまつわる誤解と同じたぐいの誤解だ。
●日本が世界を支配したがっていたというこの動画主の主張が正しいかどうかはわからない。ただ日本は太平洋に覇権を確立したかった。それに対して英国と米国は反対していた。そうなると英国の覇権が弱まってしまうからだ。ちなみに日本は第一次世界大戦で我々の仲間だった。
日本が敗退したことは中国の共産主義化につながった。そうして日本人がそうしたよりはるかに大勢の人が共産党によって殺されることになった。
私は当時の日本人が米国を憎んでいたという証拠を見たことがない。当時の米国には共産主義者のスパイが大勢いた。
●この動画を作った奴は馬鹿だな。こいつは中国人に教えを請うべきだ。中国人なら日本人がどんなにひどい人種差別主義者だったか教えてくれるだろう。
●動画主さんよ、あんたは日本の戦争犯罪についてもっと学ぶべきだ。
●大日本帝国軍がどんなものだったを見てみろ。レイプ、残忍、虐待‥。これほどの差別的な豚どもは現代ではどこにも見られないだろう。
●これが「きわめて人種差別的」なはずがないだろ!? これは当時の日本人の真実の姿を映しただけだ。このタイトルそのものが差別的だよ。
●事実と真実を提示することが人種差別になるのか?

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コメント
>アメリカ人が日本人にいったい何をしたっていうんだ?
アメリカ人は自国の歴史くらいちゃんと学べよ
おっとそもそも歴史自体がなかったか
HAHAHAジョークだよ
首を傾げて話すいかついオッサン。
このオッサンが自分を可愛らしく見せたいと思っていないのなら
それは、
このオッサン自身が自分の言葉に自信が持てないことを
表している。
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